祈りの島久高島 「生まれ変わりの穴」へ引き寄せられて
神の島と言われる久高島。
集落とは反対側の島の突端は、はびゃーん(カベール岬)と呼ばれる聖地です。
ここに、琉球の祖アマミキヨが降り立ったと言われています。島の行事や神事の前後は島民以外は入れない場所でもあります。
この岬には、「生まれ変わりの穴 」があるというので久高島を訪れたら行ってみたいと思っていたのですが、干潮時じゃないとその穴をくぐることはできません。
今回は、なるようになる「なんくるないさあ」旅のつもりで来ましたので、その地について入れないようだったらそれは、「今」じゃないのだと思うことにしようと思って久高島にやってきました。
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生まれ変わりの穴、その儀式とは?
白い道を自転車に揺られて、はびゃーん(カベール岬)にたどり着くと車止めがありここから先は徒歩で入っていきます。
岬に着いて右側へ、琉球珊瑚の突起のある岩場を注意深く歩きながらキョロキョロとその穴を探し始めてほどなく、これかな?という穴がありました。
岩場(隆起珊瑚の岩場) の一角にポッカリと空いた穴があり、その穴を産道に見立ててくぐり降り、その下の空間の子宮の中で十月十日(10数える)、その後、目の前の海の水(羊水)に手を浸してその両手を空にかざすという儀式をすることで、人の親の子から神の子として生まれ変わるのだそうです。
覗き込むと岩場の上から下へストンと抜けていて、元は穴の部分だったのではないかという丸い岩がすぐ下にあります。
今日はまだ何方もいらしていないようで下の砂地はまっさらなままでした。
そのまっさらな砂に足をつけるのにちょっと緊張しつつ、岩場を掴みながらジャンプするような感じで降りました。
そしてそのまま目を閉じて何も考えずに10ゆっくり数えて目を開きました。
目の前には、両脇から張り出した岩場の合間に海と空が広がります。
この時間はまだ雲がかかっていて、なぜかトンボがたくさん飛んでいたのが印象的でした。
(赤いトンボが海岸に飛んでいると、台風が来る予兆だそうです。この時は赤くはなかったのでセーフ?)
ちょうど私が行った時間はお昼頃。その日の干潮時間でしたので、タイミングが良かったんだと思います。
生まれ変わりの穴の先はプライベートビーチのようになっていて、本当に波と風の音と、鳥の声だけが響く静かなビーチを独り占め状態で、贅沢な時間を過ごすことができました。
「生まれ変わりの穴」をくぐれるのは干潮時だけです。確実にくぐりたい方は、潮位表でその日の干潮時間を確認してから行くようにすると良いですね。
潮位表 (気象庁)
http://www.data.jma.go.jp/kaiyou/db/tide/suisan/suisan.php?stn=NH
祈りの島、沖縄久高島への行き方 注意!バスターミナル工事期間中
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