スキューバダイビングで「水が怖い」「泳げない」を克服できる?恐怖と憧れの体験ダイビング

宮古島IMG_0623

小さな頃から、川、海といった水中の世界に好奇心と憧れを持っていました。

子供の頃は、川へキャンプへ行ったり釣りをしたり、今思うとアウトドアを結構やっていたんだなって気がつきます。

でもなぜか、自分が海に潜るという発想がありませんでした。

憧れはあったけれど、自分とは別の世界の事としてしか捉えていなかったのでした。

 

しかも泳げないですし。。。

 

そんな私が、同じく海や南の島とはそれまで接点ない友人と3人と一緒に、ひょんな事から南の島グアムで体験ダイビングをすることになったのです。

 

「水が怖い」「泳げない」でもスキューバダイビング始めてみる!

憧れの海の世界への扉が開いた〜〜!といきたかったのですが。。。。

 

 

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初めてのダイビング体験のはずが・・・

グアムで体験ダイビングをする事になってワクワクな反面、水に対する怖さもあって緊張している自分がいました。

レギュレーターでの呼吸の仕方 (口呼吸で鼻呼吸はしない)や、マスクに水が入ってしまった時の対処方法(マスククリア)など、ひと通り説明を受けて、いざ体験ダイビングをする港近くの岩のゴロゴロしたビーチへ。

2グループに分かれて、私たちは後半のグループ。
体験ダイビングのスタッフは日本人二人で、手際よくポンポンと必要な器材を配布していきました。
待っている間にウェットスーツ、マリンブーツ、シュノーケル3点セットをつけて、浅瀬で練習してみます。

この時点で、実はウェットスーツがブカブカで思ったより冷たい海水が入ってくることで、ちょっぴり不安がよぎっていました。

そしてシュノーケルをつけて口で息をする練習をしてみたのですが、顔を水につけた途端マスクにどんどん水が入ってくるのです。
マスクが合ってないのかと思い、スタッフに確認すると「鼻で呼吸してるから。だから口で呼吸してみて。」と言われ、そうなのかな?!と何度も練習。

マスクをつけ直してやってみても、鼻周りに水が。。。浸入してくるのを我慢しつつ口で意識して呼吸をしてみる。鼻をつまんでみて口呼吸の感覚を確認もしてみる。

うん、口呼吸だよね?!家でも実は密かに練習してみたときと同じ感覚なんだけれど、そもそもその感覚が違う??

頭の中が混乱してきます。

進入した水の中に吐き出した空気の泡が出ることも鼻から水を吸うことはないのに、ドンドン浸入してくる水。

だって、マスク内の鼻先の水位がどんどん上昇していくのが見えるのです。

事前講習で覚えたばかりのマスククリア(鼻から息をだして水を抜く)をすると、何とか水は抜けるもののクリアした先から水位の上昇が始まるのです。

息も上がってくるしこの繰り返しは相当キツいんじゃないかとの予感と、精神的にも怖くなってき始める始末。

 

あ、私、ムリかも。。

 

やめますと言おうか。。。でもそうすると周りにいる人たちに迷惑かも?みんな楽しみにきているのに。。

やっぱり、思いきってやってみようか??

案外、大丈夫だったりして。。なんて淡い希望を持ってみたり、、、

その数分の間に様々な思いが駆け巡ります。

 

そうこうする内に前半のグループの方たちが楽しそうに興奮して帰ってきました。

 

いよいよ憧れの海の中へ!でも。。。。

「さあ、では行ってみましょう!落ち着いて行けば大丈夫。」

と声がかかり、海の中に張られたロープを伝って、友人に続いて深い方へ歩いて行くことに。

先に行った友人の1人は、スタッフ連れられてどんどん先へ。もう海中散歩のよう。

自分自身もスタッフに促されるようについて行って既に足の着かない浮いている状態まできてしまいました。

 

ここにきて自分がかなり切羽詰まった状態、もうパニック寸前だということに気付き勇気を振り絞って、「マスクに水が入ってくるんです。」と声をあげました。

「何で顔あげるの?!大丈夫だからっ!」

スタッフのちょっとイラっとしたように思えた声。
私の精神状態からそう聞こえたのかもしれませんが、結局、ハッキリと「辞めます」と言えず

そして、「では潜ってみましょう!」と、海の中へ。。。。。

 

海の中はパラダイスのはず???

そしてどうなったか?というと、

顔を水につけた途端、想定どおりマスク内に侵入する水。
頭の先が海の中へ沈んでもう逃げられない!!と感じたその瞬間、

人生最大の 大パニック!!

引いているスタッフの手を無理やりほどき、水面へ。

溺れている人そのものの状態。

 

水面で呼吸ができてフッと我に返った時のスタッフのひと言が心に突き刺さります。

「あー、完全にパニックに陥った人の行動だな。。」

ボソッと、共感のない他人事のように突き放したような言葉。

冷静な対応はインストラクターとしては正しいのですが、とても怖くて冷たいひと言のように感じてしまいました。

そしてそのまま後に控えていた友人共々、海岸へ戻ることに。。

体験が中断してしまった友人に申し訳ない気持ちと何より情けない自分に憤りながら、 何とか気持ちを立て直そうと必死でした。

 

私たちに付き添っていたスタッフの方は、「もう1人が戻るまでこの辺で待ってて。」と言い残し、後片付けをしているなと思っていたらいつの間にか居なくなっていました。

そんな中、私を気遣って一緒にいてくれた友人には感謝です。

 

 

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諦めきれない思いと挫折感

その後、体験から戻ってきたもう一人の友人と事の顛末を話しつつ、なお足の着く深さの海の中にいた私たち3人に、もう1人のスタッフが声をかけてくれました。

そして私たちを誘導して、といってもほんの数メートル移動しただけですが、「この辺なら、体験ダイビングをするのと変わりないくらい魚いますよ。」と浅瀬でも魚の多いおすすめポイントに案内してくれました。

きっと体験出来なかった2人の心情を気遣ってくれたんだと思います。

 

数分でしたがそこで水中を覗くと、目の前に数々の魚たちがヒラヒラと泳いでいいました。
透明感のある海と透明な透けるような魚たちの世界は、そこが水中なのか空中なのかわからなくなるほど。

 

私は夢でも見たのでしょうか??

 

さっきまで海溝の底まで沈んでいた気持ちが、危ないほど急浮上です。

 

と同時にその世界へ入るのは私には無理なんだという悔しいような哀しい思いと、それでも憧れる気持ちが錯綜していました。
もしかしたら、さっきの恐怖の感情を打ち消したい思いもあったのかもしれません。

 

あのまま帰っていたら、きっと水への恐怖だけが残っていたに違いありません。

そしてその時の友人やスタッフの方の気遣いのおかげで、その後の旅行も楽しむことができたんだと思います。

 

ですが、私のダイビングへのチャレンジはあえなく夢と消えたのでした。

 

海への憧れだけは残して。。

 

 

 

 

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