宮古島←→伊良部島航路カーフェリー 回想録

はやてIMG_0526

伊良部大橋開通でなくなったもの

宮古島と伊良部島間を結ぶ伊良部大橋が開通して1年

伊良部島へは、車やバスで気軽にアクセスできるように便利になりましたが、この橋の開通に伴い、無くなってしまったものがあります。

長年島民の足として、物資の輸送手段として親しまれてきた

伊良部航路

この航路は、はやて海運、宮古フェリーの2社が長年その役割を担ってきました。
カーフェリーで車を乗せて島へ渡ることもできた為、旅行者にも密かな人気があったように思います。

 

スポンサーリンク

 

カーフェリー初体験記

mimozaも2回程利用したことがありますが、車を船に乗せるなんて初めてだったのでとても興味はあったものの、ちょっぴり心配でもありました。

そもそもレンタカーを船に載せて渡っていいものか?やどうやってあの狭い船内に車を入れるの?といったことが分からなかったので、事前にいろいろ調べましたよ。

レンタカーについては、レンタカー会社によってNGの所と可能なところがあったので、カーフェリーに載せてもOKな地元のレンタカーを借りました。

初めて利用した時は、島の人々が通勤に使っている朝と夕方の時間帯を外した便を利用した為か、平良港は終始のんびりムード(観光シーズンも外してたので)

事前に、車を船に積むのは基本的には自分で入れるが、観光客など慣れていない場合は、船員さんが代わってくれるという情報を得ていたのと、チケットを購入した時、海運の人から、
「バックで入れてね〜。心配だったら係の人に言ってね〜」
と言われていたため、頼む気満々だったのですが。。。。

いざ、クルマを船に積むべくバックにして待機したところ
ニコニコーと船員さんが近づいてきて、

「は〜い、ゆっくりバックしてね~!」

と誘導モード。

「え〜っ、できれば代わってください~っ」と心の中で叫びつつ
冷や汗をかきながら、言われるがままにバックで車をあの狭い船内に入れることに。。苦笑

「はい、停めて~。」

で、ほっとした思い出があります。

一番のりで港にいた為、他に待っている車両もそう見当たらず
船の一番奥の端っこにギリギリまで寄せて何とか入れられましたが、その後、他の車両が入った状態を見に行ってビックリ!

車両がびっちり、おしくらまんじゅう・・・。

こんな感じ ↓ まだまだこの後増えてました。

 

 

船内のフラットスペース  船に弱い人は真っ先に乗り込んでここで頭を着けて寝てしまうと酔いにくいとか。

 

出航~!

はやて船上から伊良部島を臨む

 

 

佐良浜漁港が見えてきました。

もうすぐ接岸です。

IMG_0304

 

接岸後は、バタバタと車に乗り込みそのまま伊良部島ドライブへ

 

 

スポンサーリンク

 

佐良浜漁港からは、スーパーライナーはやてで

そして、今は大型船が来なくなった伊良部島 佐良浜漁港から
朝一番 午前7時の便

 

朝日を背に、何かいいことがありそうな予感

 

 

朝日の中スーパーライナー「はやて」が入港してきます。

接岸してからものの数分で
宮古島平良港から乗ってきた車が船から勢いよく飛び出してきます。

 

 

全ての車両が船内から出ると
すぐに折り返しこの便に乗る車両が次々とバックで入っていきます。

さすがに、この状況でモタモタする訳にいかず、
速攻、車を船内に入れるのを船員さんにお願いしました。でも一番最後。

 

進行方向を向いて待機。

朝の出勤時間の一番忙しい時間帯なので、平良港に着いたら一番にとび出さないとです。

 

前日にこの展望台から、もう一隻のフェリーはやて を眺めていました。今はこの姿を見ることはなくなってしまいました。

 

長年、地域の人々に愛されてきた伊良部航路。
船でしかいけないことで守られてきたものもあるでしょう。

伊良部大橋開通に伴いこの航路だけではなく、橋が出来たことによる海流の変化から砂浜の状況が変わったり、観光客の急激な増加による自然破壊など失われるものがあるのではないかと心配になり、少し寂しくも思うのですが、反面、島の人々のことを考えれば、橋ができて車で行き来できるようになれば生活の幅が広がり便利にもなります。

そこに暮らしている人々の利便性も必要だと思うし、かといってここにしかない貴重な自然を守って欲しいとも思う。
意外とそこに暮らしている人々はそこにあるものがあたりまえすぎて、とても貴重で素晴らしいものだということが気がつかなかったりするものです。

だからこそ、ここにきてこんなに心を動かされ素敵な経験をしたんだということを伝えて帰りたいとも思うわけです。

 

mimozaにとっては、そんなジレンマを感じる伊良部大橋開通ですが、訪れた観光客が、ここが世界に誇れる場所であることを発信していくきっかけになって欲しいなとも思います。

 

 

 

 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
スポンサーリンク

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

まとめ記事

ページ上部へ戻る