異空間パワースポット![宮古島]人魚伝説の残る「通り池」その場所に現れたのは?

地表にポッカリと空いた空間に吸い込まれそうな群青色の水をたたえた「通り池」
海側の一の池、陸側の二の池の間を遊歩道が通り、その二つの池の間を両側に眺めることができます。
この二つの池は地下で繋がっていて、更に一の池は地下の大きな洞穴で外海と繋がっています。
遊歩道を通ってその二つの池の間に立つと、静寂の中に外海の波が作りだす振動を感じることができます。
この自然が作り出した希少で不思議な景観の「通り池」にまつわる民話、mimozaが行った時の話をご紹介します。
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「通り池」の場所、行き方
宮古島まの観光スポットとして紹介されることが多いですが、正確には宮古群島下地島にあります。
2014年までは沖縄宮古島からフェリーで伊良部島へ渡り、更に川のような海峡にかかる橋を渡って下地島へというのが一般の観光客のアクセス手段でした。
2015年1月に伊良部大橋が開通してからは、宮古島から3540mの橋を渡って車でそのまま行くことができます。
直接宮古島から伊良部島の下地島側の集落までバスで行く事もできます。
バスは宮古島平良港から出ていて集落までは50分ほどです。
「通り池」初訪問
私が訪れた時は船でしか伊良部島へ渡る手段がなかったため、フェリーに車を乗せて島へ渡り島内を周りました。
今は無くなってしまった航路のカーフェリー体験のお話
島内の印象はとにかく静か。
集落をちょっと離れると人がいない。。。
サトウキビ畑と豊かな緑の中に無機質なアスファルトの道路が違和感を感じるほど。
のんびり穴場スポットだ!やった〜〜♪とウキウキ気分の反面、自分が異分子のような感じもして少し不安感もありました。
のんびり車を走らせ、圧倒されるような見事な景観を眺めながら、下地島空港を回りこみ西側海岸沿いの通り池へ。
たどり着いた「通り池」へ通じる広い駐車場には一台も車が停まっていませんでした。
本当にここでいいの?というくらい、ひっそりとしていました。
通り池へ行く遊歩道の入り口脇に、様々な貝の販売とガイドをしているらしき方が1人。
話しかけてきて島の見所をいろいろと教えてくれました。
ガイドさんなので営業もされましたが、いいところだから見ていってねー!という感じです。
まだ営業を続けているかな?
日陰を作るためなのか両脇に植えられた木々が繁っている遊歩道をしばらく歩いて行くと、途中から視界が開けてきます。
そしてその先に二つの岩場が陥没したような穴が見えてきます。
その近くに行き、中を覗き込むとオーバーハングした穴の底に深い群青色の水面が見えてきました。
美しい景観なのですが、
異空間への入り口
己を写す鏡
ここも佐和田の浜と同じように、時が止まってしまったようです。
この池に落ちてしまったら、這い上がることは難しいことは容易に想像できて、怖さも感じます。
海側の池を上から眺めることができる場所には、赤瓦の屋根の吾妻屋があります。
この時は私の他には、サーっと観て帰ってしまう方が3、4人訪れただけでしたので、そこでひと息つきながら、のんびりと風の音、波の音が微妙な反響をする不思議な空間に浸ることができました。
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通り池に伝わる伝説、民話
この不思議な二つの池には、いくつかの民話が伝わっています。
その一つが、人魚伝説 〜 ユナイタマ伝説 〜
ユナイタマ伝説
昔、この付近の木泊村には2軒の家があった。そのうちの1軒に住む漁師がユナイタマ(ジュゴン)を捕らえ、半身を切って隣家にも分けた。ユナイタマが海に助けを求めると、大波が3度押し寄せてユナイタマを運び去り、波が引いた後には、2軒の家があったところがぽっかりと池になっていた。また別の形では漁師の名は後前(あとめー)タカッチャと云い、よなたま(ユナイタマ)は人面魚体の人魚で食べるために炙られて母人魚に助けを求めたため、津波が起きたことになっている[5]。この伝説中の大波とは、木泊村を壊滅させ、帯岩や佐和田の浜の巨岩を運んできた1771年(明和8年)の明和の大津波であると推測される。通り池が実際に明和の大津波でできたのかどうかは不明である。
出典 Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%80%9A%E3%82%8A%E6%B1%A0
そんな伝説を思い出しながら、水面を眺めていると。。。。
ざわざわと水面が揺らぎ、ゴポゴポという音が離れている吾妻屋まで聞こえてきます。
ここはダイビングスポットとしても有名なところ。
国内で唯一天然記念物に指定されているダイビングスポットです。
現れたのは、海から巨大な水中アーチをくぐって浮上してきたダイバーでした。
分かっていても、何が起こったの?とちょっとドキッとしてしまいました。
通り池は周りを覆うように岩が張り出している地形から、音が反響して水面にいるダイバーの声が良く聞こえてきます。
こちらの声は聞こえるのかな?と声をかけてみると、ちゃんと返事をしてくれました。
簡単な会話だったら成り立つくらい。
聞こえているんですね〜。けっこう離れているのに。
しばらく水面で休んでいたダイバーたちが再び潜っていなくなると、また静寂が戻ってきました。
水面付近は真水のようで透明度が良く陸からも潜って行く様子が見えていましたが、淡水と海水の混じり合う辺りで急に水が濁って姿が見えなくなるのが分かります。
通り池の先の第3の池
この二つの池の先に遊歩道がまだ続いているのですが、破損して途中までで行き止まりでした。
台風で壊れてしまったらしい。
破損している先にまた遊歩道が見えていて、本来ならこの先の鍋底池というもう一つのスポットまで行けるのですが、隆起珊瑚の岩場は細かく尖っていて不案内な状態で歩いて行く勇気がなかったので断念。
数年後に行った時にも、まだそのままだったので未だに行けずじまいです。
補修しても台風でなんども破壊されるので、今はその先の遊歩道は撤去されているようですが、伊良部大橋も開通したというのもあるのです、また行けるようになることを願っています。
ホンダ・オデッセイのCMに目が釘付け!長く延びる橋が架かる紺碧の海はなんと日本なんです
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