沖縄サンゴの海に注意信号!台風がサンゴを守っている?!

宮古島パナタ

沖縄の海の豊かさは、多様なサンゴ礁が発達しているからと言っても過言ではありません。

そのサンゴが今、世界的にも危機的な状況に見舞われているということをご存知でしょうか?
かねてから、サンゴの白化現象は環境問題、地球温暖化の影響によるものと様々な研究もなされています。
サンゴの移植も地域で行われ、サンゴが復活してきたところもあります。

それでもなお、白化現象は世界各地で起こっていてサンゴ礁の減少は続いているのです。

 

 

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サンゴの今

今年2016年は、オーストラリアのグレートバリアリーフで大規模なサンゴの白化現象が報告されています。
沖縄のサンゴにも、すでにその影響が出ていて心配されています。

沖縄の海では、1998年にも大規模な白化現象が起こりましたが、その年も台風の発生が遅かったそうです。
台風によって海水がかき混ぜられることによって海水温が下がるわけですが、4月頃から海水温が上がり始めますので台風発生までの期間が長ければ長いほど、海水温が上がっていくリスクは高まります。
海水温は海流の影響もあるので、海水温の上昇は台風が来ないことばかりが原因ではないですが、このまま沖縄地方に台風が少ないままでは、海水温が高いままでサンゴへの影響が広がってしまいます。

今年は7月に入って台風1号が発生しましたが、大規模な白化現象があった1998年の台風1号も7月に入ってからでした。
エルニーニョ現象とも関係があるとされていて、1998年も今年もエルニーニョ現象が終息した年にあたります。

ということは、、、、

今年はサンゴにとって厳しい環境にさらされる可能性が高いかもしれない。

サンゴ礁は、海の生き物たちのゆりかご。サンゴの減少は、それらの生き物たちの住処を奪うことにつながるのです。

白化現象後の海の様子

1998年の白化現象後の海にダイビングで入った時の衝撃は何とも言えないものでした。

まだ白化したばかりのサンゴは真っ白で、白亜の城とも表現したくなるほど美しいのです。
鮮やかなピンクのイソギンチャクにクマノミ。

真っ白なエダサンゴの間には、パステルミントグリーンのデバスズメダイの群れが出たり入ったり。
一見、明るく眩しいくらいの彩度で、目に飛び込んできたのです。

そのパステルカラーの光景に戸惑いながらも、キレイだなぁ〜と思ってしまったのもホントです。

白化したばかりであれば、環境が戻りさえすればサンゴは復活するのですが、白化したまま時間が経ち死滅してしまった所では、藻が付着し始め透明度も落ち何か息苦しさを感じました。

サンゴが死滅した場所、そこは生き物の息づかいが感じられないのです。

全く生物がいないわけではないのですが、身を潜めている感じで不気味な静けさの中を浮遊しているような感覚でした。

そして早くその場を離れたくなりました。

 

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台風の役割

台風は海の環境にとっては大切な海水の循環を促す役割があります。

表層の海水がかき混ぜ水温の低下を促すだけではなく、海の底の栄養豊かで冷たい海洋深層水を表面に湧き上がらせるのです。

それによって大量のプランクトンが発生し、そのプランクトンを食べる小魚たちが増え、更に小魚を食べる魚や鳥たちが集まってという生物の循環が豊かになります。

確かに台風は、大きな被害をもたらしますし、旅行の最中にあたってしまうと困るのですが、地球の環境にとっては大事な循環サイクルのひとつを担っているのですね。

台風、見直しちゃいます。

その台風の発生が遅かった今年2016年。

大規模な白化現象が起こりうるかもしれないと心配になります。
これからまだ9月までは台風シーズン。人が対応できる程度の規模の台風は大歓迎したくなってしまいました。

 

 

 

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