沖縄離島の島ねこに想うオモテとウラの風景

カイジ浜のねこ家族IMG_0268

沖縄の島には猫が多い。

というより、島には猫が多い と言った方が良いかもしれません。

小笠原の島にも猫がたくさんいたし、いわゆる猫島という島が各地に点在するんですね。

その島の人口に匹敵するほどの猫がいる島を、「猫島」と呼んでいるいるだけで、そういう名前の島があるわけではないのですが、沖縄の離島も竹富島をはじめ、島を歩いているとたくさんの猫たちに会うことができるので、沖縄離島も猫島🐾ですね!

また、島の風景とねこって、ほんとベストマッチ。

訪れた観光客に寄っていく子。
遠くからそれを眺めるだけの子。
割れ関せずな子。
お昼寝爆睡中の子。
琉球赤瓦の屋根とシーサー、石灰化した珊瑚の石垣の上にトコトコと歩いていたり
白い砂浜に寝そべっていたり。
植え込みに隠れて涼をとっていたり。

みんな思い思いにその時間を過ごしている姿を見ると、ほっこり幸せになります。。

 

その光景は、時間がゆ〜っくり流れていて、

いつまでものんびり眺めていたい、一緒に寝そべりたい衝動にかられてしまいます。

 

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沖縄の島ねこは小粒ぞろい?

今まで色々な島ねこたちに会ったけれど、沖縄の島ねこって小粒(小柄)な気がします。
仔猫かな?と思ってよく見ると、お腹の大きなお母さん猫だったり、全体的に小粒ぞろい。

ちっちゃい!スリム〜!

って思うことが多いです。
(我が家の猫が大きいのかしら。。?)

そんな小粒な島ねこたちの気持ちよさそうな寝顔やのんびりした姿にはとても癒やされるんですが、

でも、ちょっと思うことがあるんです。
この島ねこたちは、どんな風に生きているんだろう?って。
どんなことを思って、感じて生きているんだろう?って。

野良猫と呼ばれる猫たちは、過酷な外の環境で生きていて、寿命も家猫と比べるととても短いものです。

色々なところで出会う島ねこたちの中には、過酷な生活を感じさせる姿や表情の子もいます。
島にそういう猫が多いというより、私がそういう猫に目がいくようになったというのもあるのかもしれません。

 

島ねこの風景のウラ側

何年か前に訪れたフクギの並木道。

そのすぐ目の前の堤防の上に、じーっと香箱を組んで海を眺めている風な猫がいました。
そこにはその子以外の猫の姿はなく、ただ一匹だけ。

初めは、わーい!ねこだ〜♪お話できるかな?

とワクワクして遠くから眺めていたのですが、何か違う雰囲気を感じたのです。
その子は、海から吹く風に身を任せて、微動だにせず目を閉じてずっとそのまま。

通りかかった観光客に見向きもせず、近づいてきた人から逃げるでもなく、撫でられても態勢を崩すことなくじっとしているんです。

何かこの空間と違う存在のような、この空間そのもののような。

 

おそるおそる近づいてみる。。。。

手の届くくらい近づいても全くこちらの存在には気づいていないかのよう。

むしろ、周りの存在など全く意に介していないようにも思えました。

 

毛足の長めな白にこげ茶の模様のある、チンチラとかペルシャの血が入ったような姿なのですが、きれい好きな猫にしては毛は薄汚れていて、毛が長いからわかりにくいけれど、見ると背骨がわかるくらいで痩せているように思いました。
この子も仔猫のようにも見える小さな体。

「お腹空いて動けない?」
「具合悪いのかも?」

とも思いました。

側へいっても逃げる気配も全くなかったので、心配になってその子に手を伸ばしてそっと触れてみたんですが、なんの反応もありません。

食べ物にも全く興味がないようで、誰かが置いたらしいパンのようなものも、食べた気配のないまま残されていました。

 

もしかしたら、旅立つ準備?

だから全てを受け入れて、そこにいる。。。

そんな感じもして、
私もただ黙ってじっとその姿を見ているだけ。それ以上のことをするのがはばかられる雰囲気。
この子とお話できたら。。何か意思表示をしてくれたらいいのに。

こんなときに自分はどうすればいいのだろう?何ができるんだろう?

病院に連れて行く?でもその先は?そもそも、この子はそれを望んでいるだろうか。。。?

手を出すことがその子にとって良いことかどうかわからないし、助けたいという想いはわたし自分軸からのエゴなのではないか?

そもそも、ただ寛いでいるだけだったらいいのに。。(そうは思えなかったら気になったのですが。)

 

って考えて考えて。。。

那覇空港に向かうレンタカーの中でもずっと頭から離れず、途中何度も引き返そうか?と思ったけれど、結局何もできないままその場を後にしました。

 

今でもこの時自分はどうするべきだったか考えてしまいます。

もしかしたら元気でいてくれたら。。という、自分勝手な願いでその後、また同じ場所を訪れてあの子の姿を探してみたり。。

気になった猫たち全てに関わることは出来ないのは分かっているのですが、離島を旅しているとどうしても気になってしまうのでした。

 

 

 

 

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