「ちゅらさん」えりいやタモリさんも歩いた金城町の石畳道、琉球石灰岩ってなに?
那覇 金城町の石畳って知っていますか?
首里城から南部方面へと続く那覇を見下ろす坂道
白っぽい石畳が敷き詰められた古道です。
NHKドラマの「ちゅらさん」の撮影地にもなっていたので、見覚えのある方も多いと思います。
沖縄赤瓦の屋根の古民家と石垣、そこに咲く色鮮やかな花々。
とても風情のあるその古道を歩いていると、その当時の空気感が漂ってくるような気がします。
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金城町の石畳道とは?
この通りは、琉球王朝時代に首里城から南部へ続く官道として造られた道の一部なのだそうです。
戦時中に大部分が破壊されて、今はこの金城町の238mを残すのみとなっています。
日本の道100選にも選ばれていて、情緒あふれる風情の中に今でも民家には実際に暮らしている方がいらして琉球時代から続く沖縄の人々の息づかいが聞こえてきそうな・・・
そんな感じがします。
首里城に行かれたのなら、ぜひ、この古道にも足を運んでみていただきたいなと思います。
琉球石灰岩は珊瑚だった
この通りに敷き詰められている石畳は、琉球石灰岩という海底の隆起によって陸上に押し上げられた隆起サンゴからできています。
白っぽいのはその為で、多孔質で水を通しやすい特徴から、沖縄では家を取り囲む石垣や道路の石畳、首里城などグスクや陵墓などの建材として用いられています。
また舗装された道路アスファルトを良く見てみると、白い粒が無数にあるのに気がつきますが、これも琉球石灰岩です。
琉球石灰岩は、水に濡れると滑りやすく沖縄の道路は雨の日は滑りやすいので車の運転に気をつけてというのも
このためですね。、
この写真は、何に見えますか?
サンゴの化石のように見えますね。
波照間島、最南端の碑がある周辺一体には、
このようにこの大地が隆起サンゴから出来ている事が
ハッキリと分かる岩が連なっています。
このサンゴからできた岩は、水に溶けやすい石灰質からできていて
雨水や波の浸食によって鋭く尖ったラピエを形成しています。
そこに、風雨に負けずに力強く咲いている花々、
多孔質の岩の隙間に張り付くように根を下ろしている草木
過去から未来へと続く、壮大な時間の流れを感じさせます。
金城町の石畳を歩いた時にも、同じような事を思ったのを思い出して
波照間の地を歩いたのでした。
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