受難なパッションフルーツの花と実のカーテン

爽やかで甘酸っぱいパッションフルーツ。
テーブルに置いておくだけで、
まん丸の可愛いフォルムと鮮やかな色合いだけでなく
ほのかに香りが広がって、ちょっと幸せな気分にさせてくれます。
このパッションフルーツ、
春と秋の2回、花が咲き実がつきます。
この花がかなり独創的な花なんです。
パッションフルーツという名前もとても不思議な名前ですよね。
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「パッション」の名前の由来
パッションというと、「情熱」、「激情」という強い感情を表す言葉として思い浮かべますが、
このパッションフルーツの「 パッション 」は、「情熱 」というより「受難 」
「イエス・キリストの受難」
この花の3つ分かれた雌しべの部分が、キリストが十字架に架けられた様子に見える事からそう呼ばれるようになったそうです。
花の中心にあり実になる部分が聖杯、放射状に開く糸のようなものは茨の冠といわれているのだそう。
言われてみれば、そのようにも見えます。
花がパッションフラワー、その実がパッションフルーツというわけなんですね。
日本ではトケイソウ
日本では花の姿が時計のように見えることから、「クダモノトケイソウ」と言います。
花だけを観賞するトケイソウも同じ仲間です。
花は1日だけ咲いて、受粉すると真ん中の緑色で丸い部分(先ほどの聖杯の所)が急速に大きくなってきます。
パッションフルーツはツル性植物で成育時期になると、どんどんツルを伸ばし広がっていきます。
そして葉の付け根のほとんどに蕾がつくので、毎日のように花が咲きます。
沖縄や小笠原では、軒先などにグリーンカーテンとして、棚を作ってそこにパッションフルーツを絡ませている家をよく見かけます。
パッションフルーツの葉は、カエデのような形の濃緑色で少し厚めの葉で、フェンスやネットを覆うように次から次へとツルを伸ばしていくので、陽射しの強い地域では自然の遮光カーテン、または緑の屋根のテラスになりますね。
実は丸く色も赤紫、黄色、ピーチ 、ブラックなんていうのもあります。
原産国と言われているブラジルでは、楕円形のもの、ハート(心臓)型のもの、こぶし大の大きいものからピンポン玉くらいのもまで種類もたくさんあります。
実が順調に着いて熟してくると。。。。。
クリスマスツリーのオーナメントみたいで、かわいらしいです。
ジャンボパッションフルーツの栽培
一般的に出回っているパッションフルーツは、赤紫色のテニスボールよりやや小さいサイズのものですが、
この写真のものは実の色が黄色の「ジャンボパッションフルーツ」
ジャンボと名前にあるように実がワンサイズ大きいです。
花もジャンボで香りも強い気がしました。
ただこの種類、自家不親和性品種といって、自分の花粉で受粉しても実がつかない品種でした。
そのため、他の品種の花粉と受粉させる必要があります。
これがなかなか難しくて、相性の良い品種と一緒に育てても、花が同時期に咲かないと受粉できません。
我が家では開花時期がなかなか揃わず、せっかくジャンボの花が咲いても受粉できずじまいでした。
昨年も初夏の開花は、なぜかあまり花自体がつかずタイミングを計るのはかなり厳しい状況。
半ば諦めていたのですが、夏の終わりになって2株の品種の花のつぼみを発見!
数日間、それぞれの株が花を咲かせてくれたので、嬉々として早速受粉してみました。
あまり期待せず様子を見ていたところ。。。
秋の花は、実がついても熟して色づく前に冬になってしまうので収穫は難しいかもしれないと思いつつ、初めて見るジャンボパッションの実にテンションアップです。
幸い鉢植えだったので、冬は家の中に取り込んで我が家の陽当たりNo.1の特等席で様子を見ていました。
そして緑色だった実が色付いて、ある時「ポトン!と落下。
初ジャンボパッション、関東でも無事収穫が出来ました♪
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