沖縄のシーミー(清明祭)と魚釣り、墓前でピクニック?

久高島 釣り人釣果IMG_4772

久高島ロマンスロードと呼ばれる海岸沿いの遊歩道を自転車で通りかかった時、展望台付近の崖の上から釣りをしている人がいました。
見ているそばから、次々と魚を釣り上げていきます。

なぜか、やってみる?と言われてmimozaも1匹。(ロクセンスズメダイでした)

きいてみると、この魚たちは4月9日に行われるシーミーのお供えにするのだそう。

シーミーとは本土でいう先祖供養、お墓参りなのですが、沖縄ではお墓の前で親族が一同に集まりまるでピクニックのように子供たちは久しぶりに会った従兄弟達と遊び、大人達はそれぞれの近況を報告しあったり、まるで宴会のようになるのだそうです。

 

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沖縄のシーミーと本土のお墓参りの違い

清明祭と書いてシーミーと読みます。

沖縄では二十四節季の一つ、「晴明」の時期にご先祖様のお墓に親戚一同が集まります。
そして供養が終わると、お酒やお重に入ったお料理、お線香、お花を供え供養をした後、墓前のスペースで持ちよったお料理を囲んで宴がはじまります。

墓前で行われる伝統行事としては一番大きな行事で、一族一同が集い交流を図る大事な行事ともなっています。

沖縄のお墓はとても大きく、戦時中は防空壕にもなったという程しっかりとした石造りのお墓です。
シーミーの時には親族一同が集まる為、そのお墓の前には必ずフラットで広いスペースが確保されています。

本土でも春と秋のお彼岸に、近い親戚同士日程を合わせて集まりお墓の掃除、お供えをして供養した後お供えをその場で頂いたり分け合って持ち帰ったり、一緒に食事に行きますよね。

沖縄ではそれが清明の時期(4月5日頃から15日間、今ではGW位まで)に行われ、その規模は親戚一同が集まる盛大なものだそうです。

そして1番驚いた違いは、ご先祖様のお墓の目の前で皆で食事会、というより宴会が開かれるということ。
三線で歌い踊る様子が目に浮かぶようです。

お墓の前では神妙な気持ちになり、静かに供養と報告をして帰る本土のお墓参りとは違い、何だか沖縄のお墓参りは楽しそうですね。

ここにも明るくて人懐こい沖縄の人々の気質、そして先祖への思いの深さとその伝統を大切に思う気持ちが感じられます。

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シーミーの時期の街では

mimozaが訪れたのはちょうど、シーミーの入り季節。

実際にシーミーが行われるのは、この期間の週末に集中します。

マルエーチラシ清明祭IMG_4949おんなの駅シーミー貼り紙IMG_4963
市場やスーパーを覗くと、食品売り場に「清明祭」と書かれた貼り紙や、お花、お惣菜の所にはお重に詰める豚の三枚肉の煮付け、かまぼこ、天ぷら、昆布などが並べてあったり、詰められたお重そのものやオードブルの大皿が置いてありました。

昔は、シーミーのお料理はおばあをはじめ、お嫁さん、娘達、一族の女性陣が手作りしていたそうですが、最近はこのようにセットを購入して持ちよることも増えてきたんだとか。

集まるのが親族一同ということで、ニュースなどでも40人60人集まったなどの記事があったりしますから料理の量も相当なものでしょうね。

先ほど釣り上げていた島人さん、あっという間に20匹位を釣っていましたが、「足りるかな〜?」と言っていたワケがわかりました。

その後、その海岸とは反対側のピザ浜へ行ってのんびり景色を眺めていたら、先ほどの爆釣り島人さんに再会。
餌がなくなったといって、お魚と木の板を持ってきたので何をするのかと思ったら、ここでさばくのだそう。

久高島釣り人の日々IMG_4776

「焼き魚にすると美味しいさ」と早速、木の板の上でウロコとり。

ちょっと数が多くて大変そうですが、親族分釣り上げてきっと喜ばれるでしょうね。

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