体感温度-1℃?真夏のビーチに群生する青紫

2016年阿嘉島北浜ハマゴウIMG_5307

また会ったね。

と声をかけてしまうほどよく見かける、離島のビーチに咲く銀緑色の葉と青紫色の花。

最近では、6月の半ばごろ、
阿嘉島の北浜 「ニシバマ」前の道路と砂浜に降りる道の間に咲いているのに出会いました。

この色の組み合わせが好きで、つい足をとめて眺めてしまいます。

 

ハマゴウ

シソ科

花期 : 7月~10月 (沖縄では梅雨明け前6月中旬頃~)

本州以南〜沖縄、東南アジア、オーストラリアの海岸に群生

草丈 : 20cm〜50cm

常緑小低木 (分布が広いので落葉小低木とされる地域もある)

花言葉 : 愛の喜び

 

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以前は、海岸に大きく群生しているのもよく見かけていましたが、そういえば最近少なくなった?ような。

葉に細かい毛が生えていて銀緑色に見えるのですが、この葉と青紫色の組み合わせを見るととても涼しげ。

一瞬、暑さがやわらぐような気がします。

 

ハマゴウは草花?樹木?

草丈はそんなに高くないように見えますが、砂地を這って伸びる幹からたくさんの芽を伸ばし先に花をつけていて、実は砂地の上、または中に太くて頑丈な幹をしっかりと伸ばしています。

地上に出ている枝葉が、風や暑さで枯れてしまっても、人に踏まれてしまったり、砂に埋もれてしまっても、地中に伸びた幹から力強く芽吹いている様子を目にする事もあります。

岩場の海岸でもちょっとした砂地にも根を下ろしてハマゴウの花が咲いていたり、かなり逞しい植物だなぁ〜と思います。

砂浜にわ〜〜っと広がって咲いている様子からは匍匐性の草花に見えるのですが、草花ではなく「小低木」なんだそう。

樹木  

が正解なのです。
草丈20cm~50cmというのは横に伸びた幹から立ち上がる枝葉の部分ということなんですね。

阿嘉島北浜ハマゴウIMG_5306

この姿から「樹木」と言われてもあまりピンときませんが、近縁種のミツバハマゴウやヤエヤマハマゴウは一般的な樹木の形をしています。
樹形は違うけれども、花や葉、実のつき方から近縁種だということがわかります。

 

園芸品種には、ミツバハマゴウ プルプレア という葉の裏が薄紫色になる品種があり、数は少ないですが流通しているそうです。
プルプレアの方は、関東以南なら冬越しも可能だそうなので、我が家の庭先にもちょっと欲しいかも!

 

ミツバハマゴウ プルプレア 高さ約30cm 【超希少★表が緑、裏が薄紫。リバーシブルの葉!】【RCP】


話しがそれました。

 

阿嘉島北浜ハマゴウ3IMG_5308
島の白いビーチに群生しているハマゴウは、その群生している中にいたり葉や花を触ると香りがします。
ユーカリに似た香りで、薬草でもあるそうです。
お香や線香として使われていてハマゴウという名前は「浜香」からきているという説もあるとか。
そして花後に着く小さな丸いタネは水に浮くので、海流に運ばれてたどり着いた先で根付き増えていくのです。

岩場のこんな隙間にという場所に生えていることがあるのは、そうやってタネが流れ着いたからなんですね。

「椰子の実」の歌そのもの。

そんな風にして力強く花開いているハマゴウは何処から来たんだろう?

なんて想像してしまいます。

 

ハマゴウの咲く環境の変化

最近は沖縄でも人工のビーチを造ったり護岸工事をしている場所も増え、その事で海流の方向が変わりビーチの砂が流出してしまったりビーチが縮小してしまうということも起きています。

タネが流れ着いた先で根を下ろす場所が少なくなっているので、ハマゴウの強さ、繁殖力をもってしても、この先大きな群生は見られなくなっていく可能性もあるのが気がかりです。

 

 

 

この花なんの花??南の島で出会った草花

 

 

 

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