寒緋桜と親戚?河津桜に沖縄の桜の面影を探してみると。。。

先日の大寒波から、
沖縄本島では順調に寒緋桜が見頃を迎えたようです。
本土のソメイヨシノとは、趣きも雰囲気も異なる
沖縄の寒緋桜
寒緋桜の花びらは濃いピンクで、
雄しべ雌しべは更に濃い赤に近いピンクで
ソメイヨシノの淡いピンクとは対照的ですね。
青い空と濃いピンクの対比に、つい口をあんぐり開けて見入ってしまうのでした。
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寒緋桜と河津桜と大島桜
そしてこれから見頃を迎えようとしている河津桜
河津桜は、この寒緋桜と大島桜の交配種といわれ、ちょうど、ソメイヨシノと寒緋桜との中間の色合いのピンク色です。
ふんわり柔らかなピンクが陽射しに透けてより春らしい雰囲気ですね。
そして、こちらが大島桜
清々しい白色の花で、すっきりとした姿です。
寒緋桜と沖縄のお花見事情
沖縄で見られる寒緋桜は、木の幹が濃いこげ茶色なのと、ソメイヨシノに比べると花がうつ向き加減で咲くためなのでしょうか、花だけを見るとビビットで派手な印象なのに、桜並木や木全体の姿は落ち着いた印象もうけます。
樹自体もそれほど背が高くなく(まだ樹が若いのかもしれませんが)、車から眺めるのにちょうど良い高さでした。
桜祭りなどのイベントは沖縄各所にあって、会場には出店などもありますが、関東とは違って桜の木の下で宴会をする光景はほとんど見られず、花そのものを見て楽しむのが沖縄流の楽しみ方のようです。
車で移動しながら桜を眺めていくので、道路はかなりお花見渋滞になったりします。
(更に山道なので道路幅も狭く、渋滞から途中で抜けるのは難しい!)
まとめ
河津桜の写真や映像をこのところ多く見るようになって気づいたのですが、アップになった河津桜の花も少しうつ向き加減ですね。
ですが、より明るいピンク色の花と淡い褐色の幹のせいか、全体の彩度があがり、ずっと華やかに見えます。
雌しべ雄しべもそれほど濃い色ではなく、花びらの色の方が際だって見えますね。
一方、大島桜の花は白に近くヤマザクラとも呼ばれ大輪の花を密に咲かせます。
そして花が咲くのと同時に銅緑色の新芽が開いてくるので葉とのコントラストも綺麗です。
葉は良い香りがするので、塩漬けにして桜餅などの和菓子の材料として使われているのだとか。
この大島桜とエドヒガンと呼ばれる花色がピンクの桜との交配種が、現在の桜の代表格でもあるソメイヨシノになるということなのだそうです。
ということは、大島桜を中心に寒緋桜、河津桜、エドヒガン、ソメイヨシノは親戚というより家族。
花つきの良さは大島桜から、花色や葉が出る前に花が咲く性質はそれぞれ緋寒桜やエドヒガンから、ソメイヨシノや河津桜に受け継がれているわけなんですね。
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